女の子をまとう
普段は疲れる人混みも、年末のマジックにかかるとウキウキしてしまうこの不思議。
ランチのあと、ちょっとだけ余った時間。
帰り道をブラブラと歩いていると、立ち並ぶショップの一角に女子の群れが。
好奇心から入ってみて納得、最近なじみのあるあの香りです。
この香りをまとっている女の子、多いかも。
「こちらの商品は今、すごく人気なんですよ」
思わず手に取っていたオードパルファン。
サボンの香り。せっけんの香り、女子です。
女の子じゃないけど、ちょっと欲しい。
うーん。
迷っていると、その隣に同じ香りのハンドクリームがあるではないですか。
ハンドクリームなら、いいよね。
空気もしっかり乾燥して、ちょうどカサカサしていたし。
と、なぜか自分に言い訳をしながらお買い上げ。
仕事場に戻り、改めてつけてみると、塗っても塗ってもサラサラです。
これは嬉しい。ペンを握っても、カードを切っても、サラッサラです。
意外だったのは、香りの強さと持続性。売り場はそもそも香りだらけなので、気づきませんでした。
ハンドクリームなのに?ハンドクリームだから?
思っていた以上にしっかりとした存在感のある香りです。
世の中に対する恐れと不安、と同時に自信をもってまっすぐに、ものごとの本質を見据える目。
そんなアンビバレントな魅力。
そんな香りを少しだけまとってみる。
すぐに自信がなくなってしまう大人は、こうしてパワーをもらうのです。